今更ながら・・・という気もする内容なのですが、ご存知のない方にも記録としてお伝えいたします。
抗うつ剤:12種類、厚労省が注意改訂を指示
厚生労働省は26日、「三環系」「四環系」などと分類される12種類の抗うつ剤について、攻撃性が高まる副作用の恐れがあるとして、製薬会社に使用上の注意の改訂を指示したと発表した。
添付文書の改訂指示があったのは18社の22製品で、推計使用者数は年間約260万人。他人への傷害などにつながる副作用報告約100件を分析したとこ
ろ、うち3件は投与との因果関係が否定できないと判断した。他害行為や自殺企図が報告されていることを使用上の注意に明記するとともに、衝動性の高い障害
を持つ患者への投与は慎重にするよう求めている。
http://mainichi.jp/select/science/news/20090827ddm012040029000c.html
毎日新聞、2009年8月27日より引用
他人への傷害などに繋がる副作用・・・攻撃性ということでしょうが、他害行為の中にも口論レベルから暴力レベルまであります・・・。この報告の100件というのが、どこまで酷いレベルなのかが気になる所。
もっと気になるのは、たった100人しか被験者(分母)に対し3人(分子)の該当者で結果に至った・・・という点です。もう一桁、分母の検体となるデータがあった方がいい気がするのは、私だけですかね(´・ω・`)
さて、古くからある「三環系」「四環系」の12種類の注意書きに、他害行為や自殺企図について付記せよというお達しなわけですが、これは今更な気がいたします。
多少なりとも、抗うつ薬を使用しているということは、情緒不安定な疾患を患って生活している人なんです、私たちは。そういう不安定な状態で、特に深刻な病状の時には、他害行為や自殺企図の危険性が、副作用よりも病気の症状から出てくる可能性が高い・・・そう考えることもできると思います。
それに、今更・・・と書いたのには、「三環系」「四環系」のお薬をよく調べれば、同様の注意事項は既に書いてあるものが多いからです。例えば、トフラニール(塩酸イミプラミン)。 精神科治療薬ハンドブック
激越=ほぼ今回の攻撃性が高まる、に近い症状の一つです。私自身、別の抗うつ薬を使っていますが、調子の良しあしで、家族に対し激越という経験もあります。これを体験したら、逆に医師に薬の調整を相談するタイミング、とも言えますが。
>若い大人も自殺行動増加 抗うつ剤パキシルで警告
2006年にも、SSRIは自殺を助長しているというような、誤解を招くような報道で問い合わせを、いくつか受けました。
今回の場合も、抗うつ薬を飲んでいる=うつ治療中ではある・・・は正しいと思います。
ですが、無理な状態で治療生活をしなければ、医師とのインフォームドコンセントが上手くいっている患者さんならば、こういった危険な副作用からは逃れられる、回避できると思います。
この記事を読んで以前の自分を思い出しました。
かつて鬱状態が酷い時、攻撃性をもっていました。時々爆発することも…。
もっともその時は、クスリは飲んでいませんでした(海外勤務中なので処方してもらえなかった)が、症状のひとつの表れ方ではなかったかと今では考えています。
報道は、衝撃的なタイトルになりがちです。それにより誤解が広がることが怖いですね。
bjgさんにも似たようなご経験がありましたか。
薬の副作用なのか、病気の症状なのか、私は見極めた結果の方針なのかが気になりました。そういう所までは、報道されないので、もどかしいところです。
ただ、自殺者3万人をもう10年以上超えていますし、攻撃的な症状を訴えている患者さんもいらっしゃるとは思います(私は、躁転しかかった時、似たような感覚を覚えました)。
早く健全な人が増える、安心して働き暮らせる社会になることを切に願う今日この頃です。