お薬辞典 







2006年06月14日

概日リズム睡眠障害

本当は怖い家庭の医学 昨晩になりますが,TV番組でうつ病につながる病について放送していました.普通の人でもありがちな習慣から,うつ病になってしまう可能性があるのだと知り,このブログでも紹介しようと思います.
 病名は,「概日リズム睡眠障害」.この障害は,夜更かしなど不規則な生活を続けることで,正常な睡眠ができなくなってしまう病です.仕事や日常生活に支障が出るだけでなく,最悪の場合,うつ病発症に至るケースもあります.この病の発症には,人間が規則的な睡眠を続けるために欠かせない,ある脳内物質が大きく関わっています.それが,メラトニンメラトニンとは,眠気を引き起こし,睡眠を促す作用を持つホルモンの一種です. メラトニン

  通常は夜暗くなるとメラトニンが活発に分泌され,自然と眠りに落ち,朝日を浴びるとともに分泌が減り,活動できるようになります.ところが,夜更かしが習慣になっている場合,脳が誤作動を起こし,メラトニンの分泌リズムが徐々に遅く,ズレていきます(図).

 番組での症例では,平日DVDなどを観て夜更かしし,週末は昼まで寝るという昼夜逆転生活を半年以上に渡って続けていました.その結果,メラトニンの分泌リズムは,修正不可能なまでに破壊されてしまったのです.こうして睡眠不足でも夜に眠れない不眠症状態になります.さらに睡眠不足が自律神経の異常を引き起こし,”頭痛”という症状が出ます.

 最後は,全く夜に眠れなくなるまで病を悪化させ,うつ病状態に陥ってしまったという内容でした.近年,TVやパソコンなどの普及に伴い,ますます就寝時間が遅くなっている日本人.患者は増え続け,いまや日本人のおよそ5人に1人が何らかの睡眠障害を抱えているとも言われているそうです.


<ピッツバーグ睡眠質問表>
A.通常何時ごろ寝床につきましたか?
B.寝床についてから眠るまでにどれくらい時間を要しましたか?
C.実際の睡眠時間は何時間くらいでしたか?
D.車の運転や食事中,その他の社会活動中に,眠くて起きていられなくなりましたか?
 これは睡眠の質を計るための質問票です.そして次の計算をしてください.
 (C÷(寝床に入っている時間)
 この値が65%未満の人はレッドゾーンです.
 65%から85%の人はやや不眠.85%以上の人は正常となります.


<睡眠障害にならないためには?>
(1)規則正しい睡眠習慣が大切です.
(2)無理に寝ようとせず、朝起きる時間を一定にし,朝日をキッチリ浴びること.
   また、朝食をキチンと摂り,昼寝は30分以内にしましょう.
   これらを守っていれば,正しいリズムが保たれるのです.
(3)もし、ちょっとでも体に違和感を覚えたら,迷わず,
   精神科や睡眠外来で相談されることをおすすめします.



by はたけ(^ω^)さん | うつ病や心の病について2 このエントリーを含むはてなブックマーク
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