お薬辞典 













2007年07月28日

副作用と離脱症状について

 副作用ではなく,離脱作用ってご存知ですか?
 
 以前にも減薬している方が,「字が書けない,頭が重い」といった症状を訴えていたので,離脱作用の可能性を書き込みました.すると,相手の方から離脱作用(離脱症状)とは,どういうことですか?と質問を受けました.また,他のサイトを運営している方も,減薬の段階で離脱作用がでて,投薬量を再調整した方もいます.

 そういう経緯が他にも複数ありましたので,改めて離脱症状について,メモをしておこうと思います.


 まず,向精神薬とまとめられている,抗うつ薬抗不安薬抗精神薬,や睡眠導入薬には,副作用があるのは,大半の方がご存知だと思います.よくある副作用では,,,

   頭痛・頭が重い・倦怠感・眠気・睡眠障害・かすみ目
   血圧の上下・動悸・手足のしびれ・手の振るえ・ふらつき
   口の渇き・吐き気・摂食障害・過食症・下痢・便秘・排尿困難


 特に投薬初期段階では,これらの症状が強く現れた方も多いと思います.ただ,薬と体の相性が良い場合,筆者もそうでしたが,投薬を続けることで体が薬に慣れてきて,これらの副作用が弱まってきます...
 
  


 長期投薬している方は,随分と体が薬に慣らされてしまった状態です.そして,長い闘病生活のうち,病気が良くなり,薬の量を減らして,薬物依存度を減らす段階へ進みます.減薬は嬉しいことですが,長期的に投薬していた人は,ココで問題が生じやすい.それが,
離脱症状です.

 想像してください.麻薬中毒やアルコール中毒の人が,断薬・断酒した場合,長期連用者ほど,薬の影響が強く残っていて,断薬・断酒が難しい...これは想像 しやすい事例だと思います.今のは悪い例ですが,向精神薬でも同じことが言えるのです.長期利用していた薬の血中濃度が,減薬によって変化する.今まで体 調を支えてきた薬の量が,減っていくのです.極端に言えば,体を支えていた杖を取ってしまうわけです


 減薬の結果,体に拒絶反応が出てしまった人には,先ほどの副作用と同様な症状が現れます.この副作用にあたる状態を 離脱症状 と呼んでいます. 薬の種類で言えば,ベンゾジアゼピン系の抗不安薬などは,依存性が高いと言われているので,長期連用した方の減薬で,離脱作用が生じる事があります.同様に抗うつ薬の三環系と呼ばれる古くから使われている薬は,効き目が強い分,減薬時に離脱症状のでるリスクがあります.それゆえ,抗うつ薬三環系からSSRIさらにはSNRIへと,体への薬物負担が少ない薬が開発されているわけです.

 とはいえ,新しい薬ならば体と相性も良い,とは言い切れないのが実情です.治療において,どの薬を使ったとしても,副作用や離脱作用が多少はあるものだというのは,常に念頭に置いておく方がいいと思います. 
 




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この記事へのコメント
はじめまして。
naigaiさんの紹介で、こちらにお邪魔させていただいております。

私は、薬による副作用がひどく、何度も薬を変えました。
最初はルボックスでしたが、吐き気がひどく、全然慣れることもできず断念。しまいには主治医に「これで駄目なら子供用になっちゃうよ〜」って言われ(笑)、現在はデプロメールとデパスを服用しています。
それでもやはり、眠気はあります。じゃあ、夜飲めばよく眠れる?と思いきや、夜飲むと、翌朝吐き気との闘いなので、眠剤(ハルシオン)に頼ってます。

休日、昼間薬を飲み忘れると、夜頭痛が起こります。飲んでる薬の量が少ないからといって、離脱作用が少ない、というわけでもなさそうですが、やはりそうなんでしょうか?

初めての書き込みで、長々とすみません。
Posted by ayuu at 2006年07月28日 19:58
ayuu さん,はじめまして.

 薬と体の相性がなかなか良くないようですね.他の薬で私も吐き気が止まらなかった事があるので,お気持ちお察します.

 念のため,もう一度記事を読んでください.ここでは薬の「量」ではなく,使用してきた「期間」が長期の場合,「減薬するときに離脱作用が生じやすい」という内容を書きました. ayuu さんのお話だと,投与初期段階から吐き気などに悩んでらっしゃる.この場合「副作用」ですね.一方,休日の昼の薬を飲み忘れて,頭痛がしたというのは「離脱作用」と言っていいと思います.

 まぁ,言葉の問題はいいとして,ayuu さんの悩みの方が重要ですね. 
 薬の「量」の問題ですが,ayuu さんの「体格」や「体の代謝,つまり内臓からの薬の吸収率」,また「体外への排出率」などが影響していると思います.体格が小さい,または栄養分などの吸収率が良すぎる場合,少量でも薬の作用が良くも悪くも強く現れてしまいます.(ayuuさんは大柄?小柄?アレルギー体質ですか?)

 また,「少量」の昼の薬を飲み忘れて頭痛,というお話ですが,これは逆に朝の薬も少量で,朝の分は体から排出されて,昼に補われなかったため,夜まで血中有効濃度を維持できなかったということでしょう.
 
 むしろ少量の薬で1日をやりくりしているayuu さんの体内では,血中濃度が非常に微妙なバランスで保たれているわけです.そのため短期的=1回の飲み忘れでも離脱作用が出てしまう,と考えられます.

 かといって大量投与・強い薬に耐えられるほど,ayuu さんの体は堅固でなさそうですね.ayuuさんの体(脳・神経)はたいへん繊細にできているので,少量の薬でも副作用・離脱作用が出てしまう...と御託を並べることしか,私には出来ませんが,納得していただけたでしょうか?
Posted by はたけ at 2006年07月28日 21:28
初めての書き込みなのに、詳しく、お返事していただいて、有難うございます。

私は、身長は165センチと大柄ですが、痩せています。代謝はいいほうです。アレルギー体質でもあります。(食物アレルギーはほとんど無し。好き嫌いも無し)
薬を飲み始めて7ヶ月くらいです。

胃下垂気味なのか、一度にたくさん食べることはできず、でも、すぐに小腹が減って間食をします。ひどい便秘で、毎晩センナ茶を飲んでいます。そのため、便も柔らかく、栄養素ほとんど排出されちゃってるのでは?と思うときがあります。(汚い話でごめんなさい)

体格、体質、いろんなことが関わってくるんですね。勉強になります。

ただただ、悶々としてるだけじゃなくて、勉強しなくちゃだめですね。はたけさんのブログ、大変参考になります。これからも、お邪魔させていただきます。
ありがとうございます。
Posted by ayuu at 2006年07月28日 22:00
sayyさん,お気になさらずともいいですよ.ブログ更新日は私も体調の良い日ですので.

センナ茶を飲んでらっしゃるのですね.栄養吸収については,多分大丈夫でしょう.センナは大腸で作用し,栄養や薬の大半と7割〜9割の水分を吸収する小腸には影響しませんので,排出されているのは,食物繊維と吸収カスそして残りの水分が中心でしょう.便秘渋滞で大腸からヘドロ状のものが吸収されるよりは,出した方がいいですね.

私も,センナの錠剤を飲んでます.日によって強烈ですね〜,貧血状態(?)フラフラになる事もあります.スムーズなお通じにあこがれますね...
Posted by はたけ at 2006年07月28日 22:54
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