お薬辞典 







2014年07月13日

精神障害の労災補償状況 平成25年度まで


 サブタイトルにもあるように、精神障害の労災請求件数が過去最多となりました。

 以前、私が2005年のグラフを作った時は、申請数656人、認定数127人でした。

 平成25年度(2013年)までの5年間の推移を見てみると、以下のグラフになります(クリックすると拡大します)。
精神障害の労災補償状況 平成25年度まで.gif

 グラフの縦軸と図中の数字の単位は人数で、青色が「請求件数」、オレンジ色が「決定件数」、灰色が「うち支給決定件数」です。

 青色の請求件数を見るだけでも、2009年から2013年にかけて増加傾向にあるのが分かります。

 また、2005年の申請数656人に対し、2013年には1490人と約2.3倍になっているのが分かります。






 年齢別にみてみると、平成25年度(2013年)は次のような申請数の構成になっています。
精神障害の年齢別請求 平成25年度.png

 グラフ内の数字は人数です(クリックすると拡大します)。

 パーセントで見ていくと、19歳以下は1%、20〜29歳は20%、30〜39歳は30%、40〜49歳は30%、50〜59歳は15%、60歳以上は3%となります。

 働き盛りの30代から40代の人が、精神障害のために労災請求しているのが分かります。


 労災請求時に病気になった「理由」についても統計を取っています。

 厚生労働省のまとめでは、『出来事別の支給決定件数は、「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」と「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」がそれぞれ 55 件』とあるのですが、これは「支給決定件数」の話です。    

 同統計を見直してみると、「決定件数」の値で3桁に上るのは、上記の2項目と上司とのトラブルというのが当てはまります。

 つまり、仕事の量・質の問題と、対人関係の問題が顕著であると考えられます。

 厚生労働省が精神疾患の労災基準を策定しているという記事もありました。

 『「ひどいセクハラやパワハラを受けた」「仕事で大きな失敗をして責任を問われた」「重大な人身事故を起こした」「辞める気はないと言っているのに退職を強要された」といったことが挙げられますが、1カ月に160時間以上の残業をしたことも当てはまります。』


  
 対人関係や仕事の質・量の問題をより具体例を挙げています。セクハラはもちろんパワハラ、色んなハラスメントが社会問題になっていますね。退職を強要というのもパワハラにあたるでしょう。凄いことに、残業だけで100時間を超える人もいらっしゃることでしょうか、考えるだけで気分が悪くなります。。。

 労災申請が増えてきたのは、おそらく、うつ病といった精神疾患になる人が増えただけでなく、労災申請への抵抗が無くなってきて、病気のために働けなくなった人が「労災申請しよう」と思える環境になってきたのも、一因だと思います。

 ですが、決定(認定)件数や支給決定件数も増加傾向にあるということは、日本の労働環境の劣悪さが過去以上に増してきたのか、働く側にも何かしら問題があると言われてしまうのか、気になるところではあります。

 そんな中、政府は働く時間の長さでなく、成果に応じて賃金を払う「ホワイトカラー・エグゼンプション」の制度設計に入りました。年収や職種によって、労働時間でなく成果主義で賃金などを決める体制へと舵を切ろうとしています。働く側に立った場合、常に「成果」という言葉に追い立てられると考えると、胃が痛くなりそうです。(まぁ、年収が1000万以上の人ですから、ブルジョワな方々の問題かとも思いますが)。

by はたけ(^ω^)さん | Com(0) | 関連の新聞記事など このエントリーを含むはてなブックマーク
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