お薬辞典 







2016年06月26日

3分診療時代の長生きできる受診のコツ

 私が初診に飛び込んだ精神科・心療内科・神経科の複合クリニックに通って、もう10年ほどたちました。

 当初は『大うつ病』と診断されましたが、現在では『躁うつ病』と判り、治療薬も抗うつ薬を抜き、日頃は躁転しないよう、また鬱転したら鬱を抑えるような投薬の配慮をしてもらっています。

 一般の人から見れば、大分、安定した表情をしているようです。でも、身近にいる家族から見れば、時に危ない行動を取ったり、精神の波が激しくなったりと、困った病人の一面もまだまだあります。

 さて、クリニックでの診療時間について、問診方法の変化について、今回のテーマにしていきたいと思います。

 というのも、私が飛び込んだ際は、そのメンタルクリニックは開院したばかりで患者さんも、(失礼ですが)ごく僅かでした。今考えたらあまりの患者さんの少なさに、当時は私だけで30分〜1時間くらい、医療的な話題を中心に話が弾んだものです。

 ところが、現在では患者さんの数も、待合室から溢れるほど増えまして、所謂、3分診療に近い状況の時もたまに出てくるようになりました。

 待ち時間も、クリニックが始まる時間より1時間以上早く行っても、既に30〜40人待ちとなりまして、3〜4時間は院外に出て街で時間をつぶさなければならなくなりました。

 だからと言って、診療内容の質が落ちたわけではありませんし、特別大変だった時は10分くらいは時間を貰っています。

 さて、比較的最近に発行された本で、精神科が専門と言うわけではありませんが、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ』を読みました。

 

 イラストなどもあり、物腰柔らか(?)な文章で読みやすく、3分診療等で十分にお医者さんに大事なことを伝えきれていない人向けに書かれた本です。

 内容の一部を引用させていただこうと思います。


 3分診療時代を乗り越えるためには、とにかくシンプルに伝える事(・ω・)

11〜12ページより引用 

 良い例 『「3日前から熱があります」』

 悪い例 『「この間家族で食事に行ったらすごくいいお店だったんだけど、ちょっと肉が生だったのね。そこでごはん食べたら気持ち悪くなって・・・」(中略)すでに3分診療のうち1分は経過。医者に伝わった体の情報は、ご飯を食べて気持ち悪くなったということだけ。この患者さん、とても損しています。』

13ページより引用
 損する患者▶思いつくまま話してしまい、体の不調がうまく伝わらない。

 得する患者▶言いたいことを主訴と現病歴に分け、シンプルにすっきりと伝える。

 ●伝えたいことを自分で言葉にしてメモして、3分診療でも超充実。


 さて、私の場合でしたら、精神科領域ですから、若干の雑談も入りますので、中間の例と言ったところでしょうか。

 ただ、上記の本と同じポイントは、言いたいことを手帳にメモしていることです。最悪の場合は、手帳を読んでもらえれば良いわけですしね。

 私の問診での会話は、以下の感じですかね。

 「2週間の間に◯回のイベントがあり、その度に躁転してはいるものの、周囲からは『元気いいね』と言われました(病気を知らない人から見ると元気な人に見えるらしい)。」

 「街に出てきた日は躁転してしまって、今回は◯◯円の高額な買い物をしてしまいました(買い物依存症の症状)。」

 「躁転して半日元気に起きていられた日がある。料理も1品作れた。その後◯時間も昼寝をしないと疲れがどっと出てしまうし、活動し続けた日は1日で体重が1kg減る。昼寝をたっぷりしても、夜は(睡眠薬を飲むと)◯時間くらい眠れる。」

 といった具合の問診です。たぶん上記の会話例で1〜2分くらい。

 あとから先生の話が入ります。

 例えば・・・、『高額な買い物は控えたいですね。ですが、今回は◆◆を長年使い続けての買い替えですから、◯◯円くらいの出費は大目に見ても良いでしょう。』

 と、意外な解答もあったり、逆に・・・

 『ポイント集めにカード出費がかさむようであれば・・・カードを持たない日を作るとか、工夫をしましょうか。』など、注意・アドバイスを受ける日もあります。

 あとは、薬の調節や血液検査をするかしないか話し、大体お薬は現状維持で行きましょうとなります。


 一応、断り書きをしますが、私の場合、正確には増やしたくても増薬できない理由があります。

 躁転予防にデパケン(バルブロ酸)を飲み、年に何度か血中濃度を測ります。血中濃度が適正値なので、これ以上は増やさなくてよいでしょう・・・と毎回なります。

 また、向精神病薬(メジャートランキライザー)を併用・増薬したくても、現在使っている1種類(エビリファイ)を除き、他のタイプは高プロラクチン血症という副作用が出るため、併用薬が限られて現状維持が続いています。

 増減できるとしたら、睡眠導入剤・睡眠薬の部類になります。


 『3分診療時代の長生きできる受診のコツ』では受診用の「メモ」を作るというコツについて、スマホの写真やビデオも活用とあります。

 メモの要点には3つあると書かれていますが、一番大事なことは、3番目に書かれている『受診日に一番解決したいこと』です。

 また、メモはお医者さんに渡してしまう場合がありますので、自分用のメモも残すことがコツのようです。


★ダメ医者の見分け方・・・★

 この本で、お医者さんでも患者と同じことを考えているんだと思った点です。

 22ページに、『毎回同じ疑問を伝えても答えてもらえていない場合、担当の医者を変えることも考えなければなりません。』

 178ページでは鬱・不眠に触れていますが、『不眠に理解があるかどうかは詳しく話を聞いてくれるかどうかでわかります。話を聞く前にいきなり睡眠薬をたくさん処方する医者はおすすめできません。』 と厳しく書かれています。


 私はうつ病(鬱病)のサイト(うつ病治療.com)を作り、掲示板やメールアドレスも公開しているため、個人的なご相談を受けたことがあります。

 相手方のお名前は控えますが、中にはドクターショッピング状態の方もいらっしゃいました。

 酷い場合、同じ患者さんなのに、どこの病院に行っても『診断名』が異なる、もらう『薬の種類』が異なる、とにかく初診から『大量に薬』をもらって帰ってきた・・・という方もいらっしゃいました。


 現代病と化した『うつ病』ですが、メンタルクリニックや心療内科・精神科と言う領域のお医者さんは、とにかく増えています。

 またメディアなどでも注目されるようになった病気のため、お医者さんが増えても患者はむしろ病院へ行きやすくなり、患者数が膨大になっているのが現実のようです。

 不調を感じてクリニックや病院に飛び込んだはいいものの、パソコンにばかり向かい合ってばかりで、患者さんと向かい合ってくれないお医者さんも、少なからず居るのも現実のようです。


 『3分診療時代の長生きできる受診のコツ』でダメ医者と烙印を押された医者例ならともかく、私見ですが、初対面のお医者さんが良いのか悪いのか判断付かなければ、少なくとも1〜2か月は体調記録を付けながら様子見をしてください。

 とくに抗うつ薬などを処方された場合、効き目が出るのは2週間くらいかかります。その間にキツイ副作用が出る人もいます。

 副作用が酷い場合は、直ぐに担当医さんに電話なり、問診を受けて、薬を続けなければならないか聞いてみましょう。

 副作用の中には異常な発疹や頭痛、体重の急増減など、直ぐに中断しなければならないものもありますし、ある程度の便秘とかなら下剤が追加されるくらいで済む場合もあります。

 ※女性の場合、お医者さんや薬剤師さんが男性だと、『便秘』などを口にするのが恥ずかしい人もいるようですが、お腹の酷い副作用が出た場合、正直に伝えてくださいね。便秘・下痢・胃もたれでも、長く続けば副作用というより腸閉塞だったり脱水症状を心配しますから。


 うつ病などのメンタル疾患以外にも、多くの病気が存在します。歳を取れば特に病気のリスクは高まります。

 今回ご紹介した、『3分診療時代の長生きできる受診のコツ』は、頭痛から認知症、難病から介護保険制度のことまで書かれていますので、ご家庭に1冊あっても良いでしょうし、図書館で探して一読してみるのも良いと思います。

 3分診療時代というのは避けたい現実なんですが、今は患者さんも贅沢言ってられない時代なのかもしれません。

 兎に角、受け身体制でなく、辛い体調でも医者に伝えるべきことをまとめて、スッキリと理解してもらえるよう、患者側も努力がいるようです。

 


by はたけ(^ω^)さん | 深刻化する前に このエントリーを含むはてなブックマーク
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