お薬辞典 







2016年08月05日

うつ病は遺伝? 新たな証拠を発見

 先日の米科学誌ネイチャー・ジェネティクス(Nature Genetics)という論文で、大うつ病(大うつ病性障害:MDD)と関連性のある15のゲノム領域を発見したとする研究が、発表されました。



 大半の専門家はうつ病の原因について、遺伝要因と環境要因との複合と考えています。

 今回の研究ではヨーロッパ系の人々の間で初めて、うつ病の遺伝的関連性が確認されました。これ以前にうつ病の遺伝的証拠が明らかにされていたのはアジア人(漢族中国人女性を対象とした研究)だけでした。

 『ヨーロッパ系の人々における大うつ病性障害の遺伝的関連  
 Nature Genetics
 2016年8月2日
   Genetic associations for major depressive disorder』

 という今回の論文のハイライト(日本語版)を引用します。

 『David Hinds、Roy Perlis、Ashley Winslowたちの研究グループは、過去に大うつ病性障害と臨床診断されたこと、または大うつ病性障害の治療を受けたことを自己申告した人々(121,000人以上)とうつ病の病歴がないと自己申告した人々(338,000人以上)を対象とした全ゲノム関連解析を実施した。    (中略)    この研究の結果、大うつ病性障害と統計的に有意な関連を示す15のゲノム領域が同定された。そして予備的解析では、これら15のゲノム領域には、神経の発達に関与する遺伝子だけでなく、神経系で発現する遺伝子が数多く存在することが分かった。さらには、大うつ病性障害に関連する座位として同定されたものと過去に他の精神疾患(統合失調症を含む)に関連する座位として同定されたものが一部重複していることも明らかになった。』


 個人的に私が気になったのは、『他の精神疾患(統合失調症を含む)に関連する座位として同定されたものが一部重複している・・・』という所です。

 私は最初、大うつ病と診断され、数年後には紆余曲折を経て、躁うつ病と診断され今に至ります。

 その私の家系を見てみると、統合失調症等の精神疾患の親族が『複数』いることが、今までズ〜っと頭の片隅にあったんですね。

 親族に統合失調症の患者さんらがいるということは、遺伝的にも精神疾患(大うつ病など)にかかっても、おかしくない・どうしようもない身体である・・・そんな、微妙な考えを持っていたんです。

 その当該患者さんには申し訳ないけれど、私も遺伝的には病気の遺伝子を引き継いでいて、環境要因(ストレスなど)の引き金で、病気の遺伝子が発現したと考えれば、何となく現状を受け入れられる・・・そんな自分がいます。

 ともあれ、今回の論文はヨーロッパ系の人の話しであって、アジア系(漢族中国人女性だけでなく日本人男女含め)の結果はなんともよく解らないので、今後、日本人男女の大規模な解析を望むところであります。

 身近なクリニックや総合病院・大学病院などで、遺伝子検査ができるんだったら、受けてみたいところなんですけどね・・・(´・ω・`)


by はたけ(^ω^)さん | 関連の新聞記事など このエントリーを含むはてなブックマーク
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