お薬辞典 













2007年06月17日

ネット・ゲーム中毒を精神障害に分類!?

 現在、世界的に使用されている、精神疾患の診断と統計の手引き(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders) 略してDSMはアメリカ精神医学会が定めていて、1952年に初版が出てから、2000年のDSM-W-TR(第四版の増強版)が発行されています。

 日本の病院では、うつ病統合失調症などを診断する上で、日本独自の研究結果や医師らの治療歴という、日本独自の治療法というのも根強くあるところもあります。。。しかしながら、現在ではこのDSM診断ガイドラインも優先的に使われているのも事実で、診断病名の判断や、治療薬の選定などは、上記のような日本独自の治療法メリットとDSMなど世界的ガイドラインの両方を検討しているケースもあります、・・・そこは医師のさじ加減が絶妙に働いているわけなのですよ・・・。


 さて、日本独自の治療の歴史に関しては、資料不足で1患者の私のもとには具体的資料はないのですが、DSMに関しては、世界中の研究結果(論文)も加味されたアメリカ発信のガイドラインとして、50年以上の歴史があります。来る2011年には第5版、DSM-Xも発行される予定だそうです。

 逆に考えると、うつ病統合失調症などの歴史は、脳神経科学的に明らかになってきたのは確かに近年ではありますが、その存在やストレスが原因であることや、どの治療薬が効果的かなどは、各国で様々な治療の歴史があります。その歴史に比べたら、50年の間に4回以上の改定をしている、つまり頻繁に診断ガイドが改変されるDSMは、オールマイティーなガイドラインと考えるのは時期尚早であり、むしろ人格障害や細かい病名が、どんどんと付け加えられ、病気の細分化が行われているほどで、まだまだ精神医学・精神病のガイドラインとしては発展途上にあるツールとも考えられます。

 (実際の医療現場でも、DSMやICD-10や日本古来の診断基準を、単体で診断に使うよりも、これらを複合的に使用しているのが現状だと思われます。一参考例として、うつ病に関するDSM-Wの診断ガイド をリンクしておきます)

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 さて、本題でありますが、来る2011年に発行されるDSM-Xに、ネット・ゲーム中毒を精神障害に分類するという強い提言が行われました。 
 
 このブログをご覧になってる方がいるわけですから、読まれてる方は何かしらの形で、インターネットに接続しているわけですね。パソコンだけでなく、携帯メール・ネットなどとても身近なものになっています。またゲームに関しても、TVゲームからネット上の仮想ゲーム、携帯アプリとしてのゲームと、様々なものがあります。

 インターネットやゲームに、皆さんはどのくらい時間を費やしていますか?
 もしかすると、中毒、のレベルになっているのかもしれません。。。
 そう考えると、怖いですね〜。
 うつ病だけでも厄介なのに、他にも病名が付加されるかもしれません。。。
 とはいっても、アルコール中毒のように、病的=中毒の状態を指示しており、
 日常・社会生活を送る上で障害があるレベルが、精神病として扱われる。
 そんな時代が、来るかもしれません・・・。
 
 

 
 
 さて、ネット・ゲーム中毒に関して、精神疾患として対応していこうという試みが、ガイドラインに盛り込まれるわけですが、この試みは過剰反応的処置なのか、それとも必然性があるという症例がでているのか、そこが焦点になるでしょう。

 いったん、「ネット・ゲーム中毒を精神障害に分類」の記事紹介は後回しにし、ネット・ゲーム中毒によって、どのような社会問題が実際起きているのかを紹介します



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◆例1:インターネット中毒の少年が母親刺殺 ◆
 北京 ロイター発信 2007年6月14日より引用

 中国南部に住む「重度のインターネット中毒」の10代少年が、サイバーカフェに行く金を渡してもらえなかったことから、包丁で母親を刺殺し、父親に重傷を負わせた。
 
 容疑者は「16歳未満」だが、1年前に学校をやめた。近所でバーベキュー食材を販売している父親の手伝いをする以外は、インターネットカフェで過ごしていた。


 中国では近年、憂慮すべきペースでインターネット中毒者が増えている。こうした中毒者が少年犯罪の最高80%に関与している可能性があるという。
 
 数カ月前から、中国は2007年中のサイバーカフェ新規開店を禁じており、オンラインゲームのプレイ時間を制限する指令も発している。

 ロイターによれば、犯人の少年は「重度のインターネット中毒」で、1カ月前から両親殺害を考えていたという。
 
 
◆例2:86時間連続ネットゲームで死亡?◆

 ITmedia 速報ニュース 2002年10月9日より引用

 86時間連続でネットゲームをプレイし続けた男性が死亡するという事件が韓国で起きた。現地警察は「激しい疲労」が死因と見ている。

 韓国の中央日報(Web・日本語版)によると、10月8日午前、光州市(全羅南道)のネットカフェで、24歳の無職男性が倒れて死亡しているのを従業員が見つけて警察に通報した。

 男性は3日半以上にわたって連続でネットゲームに没頭していたらしい。従業員によると、男性は死亡していたのが見つかった1時間前にトイレで気を失って倒れていたが、意識を取り戻すとすぐにゲームを続行した、という。現地警察は長時間のプレイによる激しい疲労で死亡したと見ており、司法解剖して死因を調べる方針という。

◆例3:ネットゲームプレイ中に興奮死 中国のネットカフェ◆

 ITmedia 速報ニュース 2002年4月23日より引用

 人民日報日文版(Web版)の4月22日付け報道によると,中国江西省・南昌市のネットカフェで,ネットワークゲームをプレイの高校生が急死する事件があった。「極度の緊張状態」が原因という。

 報道によると,死亡したのは大学受験を控えた高校3年生。毎日ネットカフェに通ってネットゲームをプレイしていたという。状況は不明だが,プレイ中に極度の興奮状態に陥って突然死したものとみられている。ゲームタイトルは報道されていない。

 日本でもパチンコでスリーセブンを出した直後に興奮して死亡した男性が知られている。リアルタイム性の高いネットゲームでは興奮度もより高まるため,過度の熱中には注意が必要だ。
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上記のように、ネット・ゲーム中毒によって、極度に精神状態が悪化し、正常な判断が下せなくなることや、突然死の危険性が報道されてはいますね。こういった事態を踏まえて、今回、精神病の診断と統計のガイドライン、DSMにネット・ゲーム中毒を分類に組み込むことを提言した・・・ということなのでしょう。


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◆「ネット・ゲーム中毒を精神障害に分類」――米学会が推奨◆
 ITmediaニュース 2006年6月15日より引用

 米医療情報学会(AMA)が、ビデオゲーム中毒を精神障害に分類することを提言している。

 AMAは最近公表した報告書の中で、ビデオゲームの過度の利用には、ほかの嗜癖障害に似た社会的機能障害・混乱のパターンが見られること、依存症状が未成年にも起こり得ること、対象への没頭、家庭生活や学校生活の崩壊が起きることを指摘している。

 このことから、同学会は「インターネット/ビデオゲーム中毒」を「精神障害の診断と統計マニュアル(DSM)IV」の次の改訂版に正式な診断名として含めることを「強く推奨」している。ゲーム中毒は、このマニュアルに掲載されている症状の中では「病的賭博」と最も行動パターンが似ているという。

 同学会は、ビデオゲームの過度の利用はどの種類のゲームでも起こり得るが、そうした症状が最もよく見られるのはMMORPGだとしている。これまでの研究では、社会的に取り残された人、孤独感を強く感じている人、実生活で人との交流がうまくいかない人がこの種のゲームに没頭しやすい傾向が示唆されているという。

 ほかにもAMAは、ゲーム時間を1日1〜2時間とすることや、保護者が子どものインターネット・ビデオゲームの使用を監視し、制限することを勧めている。

 同学会は、ほかのメディアと同様にビデオゲームには良い効果もあるかもしれないとしながらも、ビデオゲーム業界はプレイヤーの年齢に合わない映像やマーケティングを使う傾向があり、これがてんかんなどの身体的症状や、社会的不適応行動などの副作用への懸念につながっていると指摘。政府機関や公益団体がゲームのレーティングを見直し、改善することを求めている。
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 はてさて、インターネットの発達で、便利な世の中になりましたね。このブログに設置しているような、『みんなで支えあう掲示板』も、自由な時間帯に書き込めるので、参加者さんにとっても敷居を低くしていると思ってはいます。。。

 ただし治療中や治療が必要な人は、やっぱり生活リズムを正すことが1番大事であり予防策でもあります。 夜は早めに寝る、朝は早めに起きて朝食を食べ、日中に仕事・勉学・運動などの活動をするという、体内時計に見合った生活リズム・規則正しい生活リズムを送ることが、心も体も健康にする秘訣であること・・・ これは小学校の先生が言うのと同じですが、大人の私たちにも言えることなんですよ(汗)。

 そういう意味で、ネット・ゲーム中毒に陥らないためにも、ネット浮上する時間を決めるなど、自制心も必要なのだなぁと思う今日このごろです。。。(私自身、掲示板管理を言い訳に、深夜寝る前などネット浮上しています・・・(汗)。 自分を棚にあげて、マトモな意見を書いているので矛盾してますよね(苦笑)。ただ一応はネット浮上を限ったり、きちんとした生活リズムを整える試みもしてはいるのです。自制心を養う事も大切のようですよ???[???i?????????j
 




by はたけ(^ω^)さん | Com(2) | TB(0) | うつ病や心の病について2 このエントリーを含むはてなブックマーク
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この記事へのコメント
おはようございます。

わが家も自分を含め娘たちにも、ネットとは程々のお付き合いをしたいと思います。

そういう自分も朝起きて一番にパソコンを立ち上げていますが…。

ネットもクスリにも毒にもなりますね。
Posted by bjg at 2007年06月17日 04:12
bjgさん、こんばんは。
 
そうですね、私も朝1番にするコト・・・PC立ち上げてネットニュース・メール確認・・・だったりします(寝起きは機嫌が悪いので、落ち着いてから家族に会う・・・PCタッチの方が家族に「おはよう」より先になってる・・・なんて言い訳もあったりしますが)。

さすがに、ネット依存・中毒状態は避けたいですよね。

私もネット疲れも嫌なので、程々のお付き合いということで、浮上時間を限るように心掛けています。
Posted by はたけ(^ω^)さん at 2008年05月04日 22:08
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