お薬辞典 







2020年06月25日

脳も疲れるらしい:イミダゾールジペプチド

 大分前に、池谷裕二さんと糸井重里さんの対談本で、海馬 脳は疲れない (新潮文庫)というのが出たんですが、タイトル通り『脳』は疲れないもんだと思っていました。

 ですが、脳も疲れるようでして、なかなか疲れがとれない場合は、体の疲労というよりも、原因は脳にあるようなんです。

 下記は間違った疲れのとり方です。

・ジムで汗を流す 適度な運動は必要ですが、過度な運動はかえって疲れを招く。

・エナジードリンクをゴクゴク 元気になった気がするのは、配合されたカフェインなどの覚醒効果によるものです。

・温泉で疲労回復? 熱いお湯に何度も入ることでかえって疲れてしまうことも。また慣れない場所で寝泊まりすることもストレスに。

・お酒をゴクゴク 過度な飲酒は体に負担をかけてしまい、むしろ疲労の原因になります。

・甘い物をチャージ 疲れがとれたように感じるのは、一時的に血糖値が上がるため。摂りすぎると健康に影響します。

・目薬チャージ 一時的な目の疲れには効果が期待できますが、慢性的な目の疲れには効果が期待できません。

 上記の内、心あたりのある方、いらっしゃいませんか?

 私は、目薬チャージが心当たりありまくりです。



【体や目の疲れの正体は本当は脳の疲れ?!】

 「疲れ」と聞くと、「エネルギーを使い果たした状態」というイメージですが、実はエネルギー不足によって疲れることは滅多にないそうです。では疲労の原因というと何か?

 ズバリ、活性酸素による『脳疲労』なんだそうです。

 活性酸素とは、取り込んだ酸素が化学変化を起こし、強い酸化力を持ったものです。細胞を酸化させ(サビつかせ)、「疲れ」や老化を招きます。

 脳内で活性酸素が発生することで、脳細胞が酸化。これが「疲れ」の原因となっています。

【脳疲労の解消が疲労回復のカギ】

 脳も心臓同様、24時間フル回転しています。仕事や運動でさらに負荷をかけると、活性酸素が発生し、脳が疲弊します。そして脳本来の機能が低下するのです。

 これこそが、脳で疲労を感じている状態、いわゆる脳疲労というわけです。

 この脳疲労が起こったときに人は、「疲れた」というサインや、体の不調を通して、初めて「疲れ」を自覚します。

 つまり、脳疲労を解消することが、疲労回復のカギとなります。

【産学官連携の研究結果】

 日本の就労人口の7割以上が「疲れ」を自覚していると言われています。そんな中、2003年に発足したのが産学官による『抗疲労プロジェクト』。

 5の大学と、大手食品メーカー・医薬品メーカーなど計18社が参加し、23種の食品成分を科学的に検証しました。

 その結果、うち6種が有用成分であることが分かり、最も高い抗疲労効果が見られたのが、イミダゾールジペプチドだったそうです。

イミダゾール.jpg

 クエン酸やオルニチン、コエンザイムQ10などは、大分、世間でも知られている成分ですが、イミダゾールジペプチドはどんな成分かというと、人や動物の骨格筋に存在するアミノ酸の結合体だそうです。

 簡単に言うと、2種のアミノ酸が合体して1つになったもので、特に鶏むね肉に多く含まれます。渡り鳥が2週間以上も不眠不休で飛び続けられる理由は、この成分にあると考えられています。

 現在では、疲れの根本的な原因である活性酸素を除去し、脳疲労、そして体の疲れを軽減する成分として知られるようになりました。

【イミダゾールジペプチドと他の成分との違い】 

 人間の脳の入り口には、血液脳関門(けつえきのうかんもん)という、本当に必要なものと、そうでないものを取捨選択する関所みたいなものがあるんです。

 抗酸化成分の中には、その関所のために、脳内に入れないモノもあります。

 また、脳関門を通過できる抗酸化成分でも、そのほとんどは脳に到達する前にパワーを消費してしまい、脳内で十分に作用を発揮できない事が解っています。

 一方、イミダゾールジペプチドは、摂取すると体内でヒスチジンとβーアラニンという2種のアミノ酸に分解されます。これらが別々に運ばれ、脳内で再び合成してイミダゾールジペプチドになります。

 そのため、脳に到達する前にパワーを失うことはありません。つまり、イミダゾールジペプチドは脳内でパワーを発揮し、「疲労=体の疲れ」を解消することができる、数少ない成分なのです。


 さてさて、大分、難しい話になってきたところで、イミダゾールジペプチドという成分の紹介を終えようと思います。脳が疲れますから。

 イミダゾールジペプチド。皆さんにこの成分名を覚えていただければと思います。



by はたけ(^ω^)さん | 関連の新聞記事など このエントリーを含むはてなブックマーク
うつ病治療中のダイエットのために
糖尿病食ダイエット レシピ一覧表

メンタルヘルス系ブログランキングへ
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ 人気ブログランキング

この記事をブックマークする