いや〜、まだ7月だというのに、暑いですね。これから8月や残暑の9月が気になって仕方がないです。
うつ病といった精神疾患の患者さんは労災認定数が年々増加しているというのは先日もグラフ付きでお伝えしました。 気温が上がれば、冬季うつ病といった気象うつ病あたりは若干でも減りそうなものなんですが、逆に暑い時期にもなる精神疾患(夏季うつ病)というのもあるようです。
冬は食欲が上がりますが、夏は食欲減退。冬は過眠、夏は不眠。冬にも夏にも抑うつ症状が出る。
冬季うつと夏季うつの違いや共通点はこんなところでしょうか。
そんな夏季うつ病にとっては、温暖化は最悪の事態かと思います。
どれくらい気温が上昇しているのか、グラフと数値で見ていきましょう。
上記のグラフは、気象庁の各種データ資料から、過去の気象データ検索へ進み、東京都(東京)の毎年の値を抽出したデータから作成しました(クリックすると拡大図になります)。
東京の毎年の「日平均気温」を選択し、1876年から2013年までをグラフ化。青線が毎年の日平均気温で、赤線が線形近似曲線です。青線でも大まかにわかりますが、赤線でははっきりと気温が右上がり=温暖化しているのが分かります。
どれくらい温暖化したのか、簡単に計算してみました。1881〜1890年の日平均気温の10年平均値は13.6度。2001〜2010年の日平均気温の10年平均値は16.6度。120年の間に3度、気温が上昇したことになります。おおまかに40年に1度上昇したと考えてもいいでしょう。
これだけ温暖化していれば、夏季うつ病の人にとってはキツイ状況が深刻化していくと想定されます。
冬季うつ病も困りはしますが、夏季うつ病の食欲減退・不眠というのは体調管理が難しくなり、より辛いものに感じます。
熱中症の心配もあります。みなさん、少しでも健康に過ごせるよう、暑さと無茶に戦わないようにしてください。。。